臨床について
診療の体制
川崎医科大学附属病院産婦人科では産科・婦人科領域においてエビデンスに基づいた最新の医療を提供しています。
特徴・特色
産科(周産期医療)
岡山県の周産期医療体制は総合周産期母子医療センターである国立病院機構岡山医療センター、倉敷中央病院と地域周産期母子医療センターである川崎医科大学附属病院、岡山大学病院、岡山赤十字病院、津山中央病院の6施設が連携して岡山県の母と子の健康を支えています。地域周産期母子医療センターである川崎医科大学附属病院では妊娠26週以降の早産、母体合併症、胎児合併症を中心に診療にあたっています。また、風疹感染に関する2次医療施設となっています。助産外来も設けてローリスクの方に対するきめ細かな対応を行っています。また、地域の様々な施設と連携して母児の健やかな成長をサポートできる体制作りを行っています。
婦人科疾患
難治性の婦人科悪性腫瘍に対する治療を行っています。また、若年女性の子宮頸がんに対して子宮を温存する治療を積極的に行っています。また、子宮頸癌予防にも力を入れています。子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などの良性疾患に対しては腹腔鏡手術・子宮鏡手術を含めた複数の選択肢からニーズに合った治療を選んでいます。付属器炎、骨盤腹膜炎、性感染症などの感染症も若年女性を中心に増加傾向にあり、薬物療法を中心に治療を行っています。
内分泌疾患および中・高年婦人の健康管理
不妊治療・不育症治療に取り組んでいます。不妊症治療についてはとくに母体に合併症のある女性の治療に積極的に取り組んでいます。川崎医科大学附属病院では排卵誘発・人工授精までの治療を行っています。体外受精・胚移植や顕微授精などの治療が必要な場合には日本生殖医学会の補完施設へご紹介して連携して治療にあたっています。不育症治療では日本における不育症治療の拠点施設の1つとして臨床・研究に取り組んでいます。尿失禁、性器脱に対する治療としてメッシュを用いた手術を積極的に行っています。