腹腔鏡手術
腹腔鏡手術はお腹に孔をあけて内視鏡にビデオカメラを付けて、ビデオモニター画面を見ながら手術を行います。日本産科婦人科内視鏡学会の研修指定施設であり腹腔鏡技術認定医が在籍しています。


腹腔鏡手術は患者さんへのメリットは傷が小さいことだけではなく、手術中出血量が少なく、早期の社会復帰が果たせます。
腹腔鏡手術の種類
腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術
卵巣奇形腫、卵巣チョコレート嚢胞など卵巣の腫瘍のみを摘出します

腹腹腔鏡下卵巣卵管摘出術
卵巣腫瘍などで卵巣と卵管を摘出します
腹腔鏡・子宮鏡下子宮筋腫核出術
子宮筋腫のみを摘出して、妊孕能を温存します

ロボット・腹腔鏡下子宮全摘術
子宮は摘出しますが、卵巣は温存することができます

ロボット・腹腔鏡下仙骨腟メッシュ固定術
骨盤臓器脱に対してメッシュを挿入し、症状を改善させます

審査腹腔鏡手術
異所性妊娠、卵巣腫瘍や原発不明腫瘍の場合には、お腹の中を覗いて診断します
ロボット・腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術
早期子宮がんに対して子宮摘出とリンパ節郭清を行います

腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮頸がんに限る)
腫瘍径が2㎝以下の場合には、国内外の治療成績の結果や自施設の経験・治療成績を十分に説明し、腫瘍拡散防止を施した上で腹腔鏡手術を提案します。

ロボット手術
davinci Xi(手術支援ロボット)を使用した手術を積極的に行っています。手術支援ロボット手術の特徴は術者がsurgeon consoleに座り、ロボットの支援を受けながら正確な手術を行うことができます。そのメリットが3D視野で手振れ補正があり、腹腔鏡手術の鉗子に比べて多関節で動かすことができます。

ロボット単純子宮全摘術
良性子宮疾患(子宮筋腫、子宮腺筋症など)に対してロボット子宮全摘術を開始いたしました。手術の費用(保険点数)は変わりません。当院では従来腹腔鏡と比べ傷の大きさや数が同じになるように工夫しています。大型の子宮筋腫、既往手術歴、癒着症例にも対応が可能です。
ロボット子宮体癌手術
2018年に保険適応となったロボット子宮悪性腫瘍手術は2020年6月より開始し現在まで81件、2023年は75%をロボットで施行しました。ロボット手術で懸念される腫瘍の拡散防止を十分に行っています。特徴はアシスト鉗子2.4㎜の細径を使用しさらに低侵襲化しています。
ロボット仙骨腟メッシュ固定術
骨盤臓器脱に対して再発率が最も少ないRSCを保険適応となった2020年にいち早く導入し、現在まで89件の経験があり、良好な手術成績を収めています。
vNOTES(経腟内視鏡手術)
vNOTES(vaginal Natural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery)は、経腟アプローチで行う内視鏡手術です。 腹壁に傷を残さない(お腹に傷のない)手術として、術後の疼痛軽減や整容性の面でメリットがあります。
当科では2025年7月より導入し、現在までの6か月で、子宮全摘術14件、卵巣嚢腫手術16件の実績があります。 術後は早期回復が期待でき、術後1~2日目の退院が可能です(ロボット・腹腔鏡手術では通常4日目退院)。
子宮悪性腫瘍に対するセンチネルリンパ節生検
子宮悪性腫瘍手術における骨盤リンパ節郭清は、病期決定に重要である一方、下肢リンパ浮腫などの合併症を来すことがあり、 リンパ浮腫は難治性でQOLを大きく低下させる場合があります。
センチネルリンパ節とは、がんが最初に転移すると考えられるリンパ節です。 センチネルリンパ節に転移がなければ、系統的なリンパ節郭清を省略できる可能性があり、 腫瘍手術の根治性を担保しながらQOLの維持を目指す低侵襲な治療戦略です。
当科では2024年10月より導入し、2025年12月までに13件の実績があります。
センチネルリンパ節(緑色)
